・この装置は、省スペースで大型の焼入れ炉と、焼入れ後すぐに使用できる焼戻し炉(または焼鈍し炉)を同時に使いたい方に最適です。2つの炉室があることで、焼入れ後に炉の温度を下げるのを待たずに、すぐ次の熱処理に移ることができます。

型番:OSK 33DS C7シリーズ
◎特徴◎
① 温度制御
- 各炉室に独立したデジタルプログラム制御装置が標準装備されており、さらにデジタルの高温限界安全制御も備えています。
- 加熱体への電力供給はソリッドステートパワースイッチング方式を採用します。
- 各炉室の扉には二重の扉開閉安全スイッチが設置されており、扉を開けると発熱体への電力供給が遮断されます。
- 下部扉が開くとファンも停止します。(※開いた扉が下部制御パネルの視認を妨げます)
② 発熱体
- 高温耐熱合金線加熱体は、炉室壁面と床の耐火陶板に設置され、さらにレンガ製扉の溝にも埋設されています。
- これにより炉内全体を均一に加熱し、温度勾配を抑えています。
- 床加熱体の上にはセラミック製の炉床板が覆っています。
③ 構造
- 炉のフレームは厚鋼製アングル材で組み立てられ、外装は18ゲージの鋼板パネルで覆われています。
- 上部炉室の扉は垂直に上昇し、下部炉室の扉は側方に開きます。
- 上・下両炉扉の炉室接触面には不活性保護雰囲気を保つためKaowool®製のロープシールが装着されています。
- 下部扉はクロームメッキの冷蔵庫用ラッチで閉じられます。
- 下部炉室にはステンレス製遠心ファンが搭載されており、空気循環により極めて均一な温度勾配を実現します。
- ファンは1馬力のモーターで駆動します。
◎仕様◎
型番 OSK 33DS | C7-A | C7-B | C7-C | C7-D | |
上部炉 最高使用温度 | 2250°F(約1232℃) | ||||
下部炉 最高使用温度 | 1250°F(約677°C) | ||||
上部炉内寸法 | 幅 | 15in約38cm | 18in約46cm | 18in約46cm | 18in約46cm |
奥行 | 20in約51cm | 24in約61cm | 36in約91cm | 48in約122cm | |
高さ | 15in約38cm | 18in約46cm | 18in約46cm | 18in約46cm | |
下部炉内寸法 | 幅 | 15in約38cm | 18in約46cm | 18in約46cm | 18in約46cm |
奥行 | 15in約38cm | 19in約48cm | 31in約79cm | 43in約109cm | |
高さ | 15in約38cm | 18in約46cm | 18in約46cm | 18in約46cm | |
本体寸法 | 幅 | 33in約84cm | 36in約91cm | 36in約91cm | 36in約91cm |
奥行 | 46in約117cm | 50in約127cm | 62in約158cm | 74in約188cm | |
高さ | 67in約170cm | 70in約178cm | 70in約178cm | 70in約178cm | |
重量 | 2000 lb 約907 kg |
2500 lb 約1134 kg |
3200 lb 約1451 kg |
4000 lb 約1814 kg |
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入力電力 | 18 kW | 27 kW | 36 kW | 41 kW | |
電源 | AC 200V 単相 または 三相 、50/60Hz |
※1 記載の寸法および重量は、米国メーカーの仕様に基づき、in および lb 表記から国内向けに cm および kg へ換算した 参考値です。実際の数値は若干異なる場合があります。
※2 製品仕様は予告なく変更される場合がございます。
◎標準構成品◎
- OSK 33DS C7シリーズ 大容量デュアル炉(二室炉/二連炉) 本体
- 取扱説明書
◎オプション◎
- 焼入れ槽※3
- 最高温度2000°F(約1093℃)の下部炉室※4
- 両側開き扉構造
- 不活性ガス保護用導入ポート
※3 焼入れ炉には、オプションで焼入れ槽を用意できます。
※4 焼戻し炉には、オプションで最高温度2000°F(約1093℃)のファンを装備可能です。