シングルビームと
ダブルビームの違いは何?
我々、国内第2営業部の分光光度計の機種にはシングルビームとダブルビームを取り揃えております。たまに、「どっちがいいの?」とお声を頂くので説明させて頂きます。
ちなみに、分光光度計ってなに?という方は「光度計の違いは何だろう?」のページに分光光度計の説明をさせて頂いてますのでそちらをご覧ください。
シングルビームとは?
まず、説明する前にシングルビーム機のシステムをご覧ください。
シングルビームは分光器から抽出された光が試料を通り検出される。いわゆる光線が一つの事です。この方式は機械的に構造が簡単なため安価で短時間で測定できる固定波長測定に適します。
ダブルビームとは?
まず、説明する前にダブルビーム機のシステムをご覧ください。
上のシステムをご覧になるとわかると思います。光線が2つありますよね?これがダブルビームの特徴です!分光器から抽出した光を特殊な鏡に当て、光線を2つ作ります。1つは試料、もう1つは参照用に照射することで、試料と参照用の吸光度を同時に検出するというシステムです。同時検出することで作業時間短縮が可能ですね!
比較してみよう!!
では、どっちがいいの?と言われたときに、ご使用者様に寄ります。(結局かい・・・)ですので、比較表からどちらが自分に合うのかご参考にしていただければと思います。
メリット | デメリット | 選択基準 | |
シングルビーム | ①価格が安価 ②短時間の固定波長測定に向いてる ③定量測定に向いている |
①光源ゆらぎなどで、時間経過と共に透過率が変動 ②ブランク測定が必須 ③時間変化・温度変化測定には不向き |
①予算に余裕がない ②測定試料が少ない ③使用時間は短い ④持ち運び簡単 |
ダブルビーム | ①光源ゆらぎの影響が低いので、安定性・精度が高い ②時間変化測定・温度変化測定に向いている ③多試料測定に向いている |
①価格はやや高価 ②複雑な機械構造のため広い作業スペースが必要。 |
①高精度が良い ②測定試料が多い ③使用時間が長い ④持ち運び難易 |