残留塩素(ざんりゅうえんそ)とは、殺菌などの理由で塩素処理された水に残っている有効塩素のことです。塩素の主な用途は、工業用及び家庭用の殺菌・消毒剤と漂白剤で、水道水及びプール水の消毒や食品工業における殺菌・脱臭にも使用されています。残留塩素を確認することで「どれほどの殺菌力のある水」なのかを把握できます。
残留塩素は2種類?
残留塩素(ざんりゅうえんそ)とは、水道やプールの水中に存在させることが必要な遊離残留塩素(ゆうりざんりゅうえんそ)と結合残留塩素(けつごうざんりゅうえんそ)とを合わせたもので、その水に含まれる物質に対する殺菌や酸化反応に有効に作用し得る塩素化合物のことを指す。遊離残留塩素は「次亜塩素酸(HCIO)・次亜塩素酸イオン(ClO-)」などを含み。結合残留塩素はアンモニア化合物の水素原子を塩素原子で置換した化合物「クロラミン」を含んでおります。プールや浴場などのアンモニア化合物が含まれる可能性がある水質では結合残留塩素を計測する必要もあります。その際は遊離残留塩素計ではなく残留塩素計で計測することをオススメします。